長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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お盆休みも終わり現場にも職人さんが戻って来ました。断熱材もセルローズファイバー+付加断熱 高性能グラスウール+付加断熱 換気システムも断熱材と施主さんの状況により検討して選択していきます。
写真:COJI NAKAO
実家のお盆もある意味今年でひと区切りがつく
また叔父の新盆を迎え懐かしいひとを記憶の中で思う事も増えた。
仕事をしつつ行ったり来たり
そして
1年を振り返ると8月に大切な叔父がなくなり9月にフィンランドへ建築旅行へ行ったことが
夢の中の出来事の様に感じるほど自由は少し遠くなってしまった。
設計期間がいつの間にか1年を超えることが普通になり
急ぎの仕事は少なくなり
じっくりと1年から3年をかけると一気にやり遂げることよりも
合間合間に思い起こしつつスタディを繰り返す日々。
向き合う時間、本を読む間に空間を感じて
一機に進むことよりも尊い時間を過ごしている様に感じる。
またそんな風にゆっくり進むことに施主さんも満足されている様子でありがたい。
フィロソフィーを持たない会話を重ねてつくり続けて
道徳を守ること
お金で買えない価値を見出し
皆が喜びを感じる仕事
そんなことが信条になりました。
竣工写真に何故か必ず写りたがる 写真:山内 紀人ファインダーの先に必ずいる!いる!山内さんも困惑→(笑)
アウラの幼い頃肉体は離れてしまったけれどいつも一緒に居る様に感じます。
施主さんご家族のファミリーコンサート10名限定で古民家ギャラリーの庭ワンコも一緒に聞いてました。心地よく暖かくほっとしました。
話は別のことですが設計事務所に相談に来てくださるご家族は殆どは
設計事務所に依頼しようと決めて来てくださいます。拘りもあり勉強熱心で僅かな情報からお知り合いから聞かれたとのことが多いのでありがたいお話です。
一方工務店は大変です。無料で何もかもしてあげなければならないそうで
しかしその手間は実は無料ではなく人件費や広告費が苦しいところであるのではないでしょうか。
最近は自社の設計施工ではない家の写真を無断使用してカタログをつくっている会社の話を聞き
日々驚きますが
自由にやり取りできるSNSの時代であっても
建築には著作権があることを忘れない様にお願いしたいものです。
また
これから親やご自身の土地を売りたい人は
どうか小さな不動産会社へ売ってください。
というのも土地はそのまま購入できれば安く買えますが造成し広告し売る頃には数倍の価格にはねあがり
おまけに建築条件付きの土地になっています。
そればかりでは市街地の区割りが小規模化し
景観の陳腐化や接道の不自由さにつながっていきます。
小さな不動産屋さんは今厳しい状況にあり
大きな中古住宅を仲介で購入しそれにお金のやりとりを付随させ残念ながら小さな分譲地にして売買する不動産も増えて来ました・・・
儲かりますからあたり前の事ですよね。
しかし
個人と個人のお付き合いで売買されていく土地には
分譲地の様に人工的な区割りに寄らない余地が生まれます。
人が良すぎる不動産屋さんを知っています。
どうか大きな会社に売らないでそんな街の不動産屋さんへとお願い致します。
(小さな事務所の小さな願い)
大町八王子神社授与所 写真:山内 紀人写真事務所
時として必要な時に必要なものがやってくる。何かの姿に変わったり見えない感覚でそのことに気が付くこともある。大切なことはわずかで忙しさに紛れて私達にはひとが皆そうであるように15年の歳月の間に掴んだものと忘れてしまったものがあった。お互いに対する優しさであり敬意であったかもしれない。
大切なものを振り返り手の中で精一杯できることを祈り