長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所

ブログ BLOG

Jun 02, 2020

共(コモナリティーズ)




曖昧な境界
共(COMMON)
以前の日本には確かに存在した心地の良い大らかな曖昧さ
戦後土地を所有する権利が皆にもたらされ生産性を重視した区画整理、構造開田、水路管理と
国土は計画的に造成され日本も世界も豊かになり所有する喜び満足感は公平にもたらされた。
今も享受しながら失ったものもあるのかもしれない。

私達にとって土手は遊び場でシロツメクサアを摘みお茶をしたり
皆が分け合って使う曖昧な場所でした。

13年前に親の田畑を相続し何年か紆余曲折稲作をしたものの続けられなくなり
田を続けたいという80歳近いお隣さんに7.500円/年(1.5たんぶ)でお貸している。
私たちが水路管理組合に年間の権利費、固定資産税、草刈りの出不足金を支払うので
採算を考えれば大きなワイン醸造会社に売るべきだったかもしれない。

しかし
田をつくりたい人は貴重な存在で
希望がある限り実りをもたらす人を応援する価値があると思う。
お米はお店で買う値段ですが買う事ができてます。

5年前には断れない性格から借りたいという希望を叶えるべく
自費でリノベーションを行い
小さなシェアオフィスを運営協力している。
持ち出した資金の回収は出来ないと解って始めたことだ。

しかし寛容さ曖昧さに救われている。

普段逢えない人と出会い

彼らの世界を感じ見られることは大きな価値です。

幼少期は日常の中で親の時代に残っていた講という考え
共という考えと寄り添って生きていた。

思えばそれは私達の財産であり
今の考えに繋がっていた。

小さな場からやりたい事を実現できる人が増え
再び社会にもたらされる小さな寛容さ。

そして私たちの日常にも
世代を超えた人との関わりが生まれた。

現場近く
田植えを終えたばかりの景色に続ける事の尊さと愛しさを感じ
土手からオタマジャクシを見る。
除草剤との闘いに勝ち生命を存続する強さに込み上げてくるものがある。

境界、共を試行錯誤し
人や場所を通して学び生きたいと思います。

Jun 01, 2020

上棟式を行いました(簡略化)


夕方まで屋根をおさめルーフィングを葺いたところで丁度夕立が来て
予定通りの工程で進み無事に上棟式を行う事が出来ました。
いつもと違う環境下お弁当は自粛し祝詞と槌打ちというシンプルな式ですが
それでも参加者一同ここまで来られて感無量です。

お施主さんにはいろいろとお気遣いいただきありがとうございました!
お陰でこの笑顔
11月の竣工を目指して皆で力を合わせて頑張りましょう!

May 30, 2020

上棟二日目

近隣いろいろな方に協力頂き順調に進んでいます。
W断熱 UA値 0.31
第一種換気

換気システムは今回でありとあらゆるメーカーや仕組みを調べました。
価格、メンテナンス、ランニングコスト、住宅の環境他設備との整合性、施工性から
今回、採用したのは「澄家」になります。


May 29, 2020

上棟しました。

まるで森の中の様な緑に囲まれ自然豊かな場所で
生まれ育った施主さんが森で暮らすように住まう平屋
「庭と暮らす家」が上棟しました。

周辺環境はのびのびとして高低差がある周辺集落と新しく構成された新興住宅地が交わる場所に位置し
子供たちは自転車で走り回り公園で遊ぶ姿に多く出会い
各々の住まいからもゆとりのある敷地構成で拘りを感じます。

道路のあり方も行き止まりは無く回遊できる事で往来は限られ安心。
住まうためには最適なところだと感じます。

周囲の抜け感を取り入れ緑と調和し

内部に緑を取り込むことで楽しいシークエンスが生まれ
どこに居ても違う景色と出会うことが出来ます。

May 28, 2020

材料検査



松本市のコートハウス基礎も順調に進み
喬木村飯伊プレカット工場まで材料検査に行き施主さんも一緒に工場見学も。

その後松本に帰り

お隣との土間コンクリートの高さ確認し
来週土間打ち20日前後に上棟になりそうです。


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