長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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普段は現場でもご近所に工事中は音の面や人や車の出入りでご協力を頂いていますが
事務所で仕事をしていると工事中の音が気になって仕方がありません。
木造の現場と違うのが特にコンクリートの掘削や斫りのカッターやドリルの音でそれはもう凄い騒音というレベルです。
でももう~っ無理!となる頃に丁度音が止まり
休憩時間がとても多い(やはり気を使っているんですね)のと
午後4時半頃とても早い時間に工事終了!となり仕事は大丈夫ですか?と工期が心配になるほどです。
そして
どうしても仕事に集中できない!そんな時は音の聞こえる方向にスピーカーを置いて好きな音楽を聴くと
あれ?あんまり気にならない・・
カクテルパーティー効果と似たようなことが起こります。マスキング現象とも言います。興味のある対象に人の耳は傾いていくのですね。
ひとの体とこころのしくみって本当に良く出来ています。
写真 COJIさん

週末に久しぶりに新しいご相談を事務所でお伺いしまた新しいご家族との出会いがあってその後、安曇野へ施主と友人を訪ね松本市内経由で帰宅するという少しだけアクティブな週末を過ごしました。
STAY HOMEの間はWEBで打ち合わせ今も続いているご家族もありますが漸く通常の(いろいろと新しい生活様式に慣れながら)生活に戻りつつあります。
セカンドリビング
敷地状況に寄りセカンドリビングという住まい方が適している場合もあります。
1階を居住空間とした場合、エントランス、車スペース、庭をどうゾーニングしていくか
生活スペースに庭を取り込み視線を遮るかを考えますが
分譲地で土地の形状にそれぞれのゾーンを持つことが難しい場合暮らしやすさプライバシーを確保できるセカンドリビングが暮らしやすいケースです。
その場合1階と2階を切り離して考えず空間としても
意識としても繋いでいくことが大切になってきます。
エントランスから玄関にはいって階段と土間スペースが絡む場所
そこに外部の光と風景が入り
楽しみながら二階へと流れていく
そんな空間をつくりました。
夕方より配筋検査を行いました。
ガスやさん水道やさんとも打ち合わせを行い上棟に向けてプレカットや材料検査の段取りなど下準備も進んでいます。

曖昧な境界
共(COMMON)以前の日本には確かに存在した心地の良い大らかな曖昧さ
戦後土地を所有する権利が皆にもたらされ生産性を重視した区画整理、構造開田、水路管理と
国土は計画的に造成され日本も世界も豊かになり所有する喜び満足感は公平にもたらされた。今も享受しながら失ったものもあるのかもしれない。
私達にとって土手は遊び場でシロツメクサアを摘みお茶をしたり
皆が分け合って使う曖昧な場所でした。
13年前に親の田畑を相続し何年か紆余曲折稲作をしたものの続けられなくなり
田を続けたいという80歳近いお隣さんに7.500円/年(1.5たんぶ)でお貸している。私たちが水路管理組合に年間の権利費、固定資産税、草刈りの出不足金を支払うので採算を考えれば大きなワイン醸造会社に売るべきだったかもしれない。
しかし田をつくりたい人は貴重な存在で希望がある限り実りをもたらす人を応援する価値があると思う。
お米はお店で買う値段ですが買う事ができてます。
5年前には断れない性格から借りたいという希望を叶えるべく
自費でリノベーションを行い小さなシェアオフィスを運営協力している。持ち出した資金の回収は出来ないと解って始めたことだ。
しかし寛容さ曖昧さに救われている。
普段逢えない人と出会い
彼らの世界を感じ見られることは大きな価値です。
幼少期は日常の中で親の時代に残っていた講という考え共という考えと寄り添って生きていた。
思えばそれは私達の財産であり今の考えに繋がっていた。
小さな場からやりたい事を実現できる人が増え
再び社会にもたらされる小さな寛容さ。
そして私たちの日常にも世代を超えた人との関わりが生まれた。
現場近く田植えを終えたばかりの景色に続ける事の尊さと愛しさを感じ
土手からオタマジャクシを見る。除草剤との闘いに勝ち生命を存続する強さに込み上げてくるものがある。
境界、共を試行錯誤し人や場所を通して学び生きたいと思います。
