長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所

ブログ BLOG

Mar 06, 2020

かけがいのない かけ値のない

新月伐採してから
紆余曲折しながら進んで来た林家(りんか)
が竣工します。

初めての出会いの際に山の話はなく

進んで行く過程で栗の木の話
山の木を薪にしている実家の話から
近くに山がある事を知りました。
山の木を使う事は以前弟さんの家を建てた際「使うことができなかった」経験から諦めていた様子。

確かに伐採、搬送、乾燥まで時間も費用も必要で
それが出来たのは両方の家族の協力のお陰です。

また施工者側の多くの努力と協力で実現しました。

寄棟屋根を支えている大黒柱は山から切り出したヒノキ材生活空間を阻害しないスペースに据えたことで
屋根の中心が微妙にずれています。
4方向で屋根の形、角度、すべてが異なり
√計算をして手加工

現場に入ってからも大工さんが√計算
また計算では想定できない部分は角度毎の型紙をつくり
垂木を切り込み、軒先の収まりなど、この仕事をやり遂げる力のある大工さんが居てくれて良かったと
心から思います。
誰でもどこでもできる仕事ではなかったとお施主さんに現場に通いつつ見てもらったことも
大切なプロセスでした。

色々な出来事、人と繋がり子供たちの記憶として紬がれていく家

Mar 03, 2020

三毛猫






昨年に続き猫ステップのある家を設計させて頂きました。
見積もり依頼中です。

大きな膝が好きな様子で
くっついて離れません。
相思相愛で喜んでいます。

Mar 02, 2020

エディットピアフを讃えて

ピアノの発表会が中止になり

ホールでSIGERU KAWAIのピアノを弾くことを夢見ていた私は少しだけがっかりしています。
仕事の合間に趣味とはいえどずっと練習してきた半年間
少しだけこころが折れそうになりました。
多くの子供たち、プロの皆さん、日々精進してきた舞台が消えたり
あるいは突然事態が変わる事に大きな戸惑いを持つ人や
もっともっとショックが大きい人が日本中にいます。
弾いていた曲は「エディットピアフを讃えて」
フランスの歌手「エディットピアフ」は貧しく生まれながら
生まれ持ったその才能を開花させ国民的シャンソン歌手の道を歩いていました。
突然亡くなった時には皆が落胆し国葬が営まれフランスでは大きなニュースとなり
劇作家のジャンコクトーはショックのあまり亡くなってしまうほど。
シャネルも下層社会の生まれで半生が映画化されていますが
エディットピアフはその比ではない苦労を幼少期から重ねています。
当時のフランスは階層社会の落差があまりに大きく
映画化された映像では彼女の人生が落胆と少しの希望、壮絶な心の葛藤が描かれていました。
今も残る数少ない彼女のシャンソン「愛の賛歌」を聞く時
心が震え、その才能を讃えた作曲家プーランクの心情を表現しようと
かなり入れ込みました。
真剣に取り組む事は何であれ
その過程でこうした人生に触れ
これが醍醐味だろうかと密かに満足しています。
また毎日少しずつでも続ける事で大人になっても成長が解る事ってなかなかありませんが
できない事がある日突然出来たりして自分を肯定する様になる。
そんな部分が続けられる要因の様です。

Mar 01, 2020

1年半点検

凪の家
少し遅れて1年点検をさせて頂きました。

家はどちらかと言えば素を大切にしてお施主さんのセンスの良さで成り立っている家です。
周囲の景色を楽しんで施主さんらしく暮らされていました。
久しぶりにお逢いして本当に嬉しく微笑ましくて家族三人の様子に癒されほっこりしました。
施主さんに塗装していただいた外壁
やはり南面の日当たりの部分がメンテ必要になっていました。
またお友達の作品 森田詠美さんの洋白合金の素敵なバターナイフ
手づくりの素朴さがやはり愛着のでる品
ずっと大切に使わせて頂きます。
ありがとうございます。
また今日から皆の暮らしを思い描いてエネルギーにして進んで行きますね。

Mar 01, 2020

ありがたいこと

日々何だか非日常の様に静かで内に向けて仕事をしています。
昨日工事契約を頂いたお施主さんから野菜を沢山いただき蒸し野菜にして食べました。
人参、ブロッコリー、サツマイモとても甘く美味しくて元気になりました。

思えば昨年アトピーになりかけた時
野菜の話を聞いて水を変えて洗剤も変えるきっかけになったお施主さんからの話
日々予算やまだ若く生活のあれこれを試行錯誤している二人に色々と教えてもらいました。
お陰で顔のアトピーも改善し体調もすっかり戻って来ました。
ありがとうございます。

これから花水木の咲く季節になります。

新しい家のコーナー窓から見える花水木が楽しみです。
これからもよろしくお願いします。

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