長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
ブログ
BLOG

二列型のキッチン見せる収納としまう収納をうまく使い分けて綺麗に暮らされていました。

藪原駅前の「ひなぎく美容室」さんで上棟式でした。
藪原は木曽の中でも冬は積雪が多く既に雪が吹雪く日もあり寒さも自然との闘いも厳しい場所です。敷地北側にある河川は昭和中頃に土砂災害があり旧店舗であった建物はその際に腰上まで土砂に埋まったそうです。その際に土砂のかき出しや汚れた畳や室内の後始末の事などでご苦労され復旧された話、今の店主の「80代後半のお母さん」が昭和初期にハイカラな美容院として開業された事もお聞きしました。
当時のパーマネントの機械(宇宙服の頭の様なものに電熱線がたくさんある)もお店にあって色々な記憶と物語を持つお店です。
母屋、物置、店舗と宿場町では日常風景ではありますが、連携が必要な工事です。この建物の連続を解体時には切り離し、そして復旧、仮店舗工事と時遊館の大工さん達と連携しお施主さんの段取りも素晴らしくスムーズに工事がここまで進んで来ました。
お母さんも張り切って創ってくださった木曽地方の「大平汁」やオコワ(お赤飯)も頂きました。
私達はひとつひとつの事柄にこもった気持ちに応える様にひとつひとつに思いを込めて職人さんと共に良い場所をその場所の「記憶」として創り、また留めて行きたいと思います。
お施主さん、本当にありがとうございました!
昨日は木曽地方猛吹雪でした。
外で働く職人さん達・・・ありがとうございます。

伊那市の店舗併用住宅では柱状改良を行いました。
調査結果を読むには、土地の成り立ちを知り粘土層と礫層か砂質土が表層下の深さでどの位置で連続しているのかまたは断片的なのかで自沈予想や液状化の可能性などが変わります。
今回は敷地の隣が田、成り立ちも田であったことと残念ながら不動産業者の行った盛土が粘土質の土で転圧が不充分であった事などが重なり、あえて柱状改良を行いました。
地耐力は微妙な数値ではありましたが、将来の安心の為に念の為に柱状改良を行い、また改良を行っている期間中に敷地の角を見ると少し水で土が陥没している場所が出現し結果柱状改良を行う事が最適であったと確信するに至りました。

昨年、竣工しました松本市の住宅に点検にお伺いしました。
収納はきっちりと
物がピタッと収まり驚嘆するほどで、また綺麗に住まわれ、不具合もなくほっとしています。
お茶のお点前を頂き
先週、岡谷スカラ座で観た映画「日日是好日」のシーンを思い出しました。
樹木希林さん
圧倒的な存在感で、今はこの世におられない事は不思議な感覚でした。
一言一言の言葉が日々の小さな「気付き」の大切さを
思い起こさせてくれました。
「水の音、風の音、季節毎に違う葉の色」
最近
「ヨガ」をはじめました。自分たちの体の声と向き合いながら外に向いている思考を内に向ける・・
そんな時間を大切にする。
日日是好日にも通じる事ですが、亡き親を思いたどった道を省みたり今の自分たちの心と体の状態と向き合う。
それが今の年齢になって大切なことになりました。

点検ではご家族の会話に懐かしくなったり
子供たちの会話に爆笑したり、ゆったりとした時間を過ごさせていただきありがとうございます。
