長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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2011年 竣工の週末住宅です。
周囲が森に囲まれているとメンテナンスが必要になります。
積雪が多い大町の別荘ではデッキの手摺が劣化しメンテナンスを今年行いました。
使用頻度が低いこともあり完成1年後から換気扇のメンテナンス(湿度センサーはありますが)など度々行っています。
風景へ向かう開口
今月から感じる事があり週休二日を目指しゆっくりとした週末を過ごしていました。
雨ではありましたが原村・茅野方面で
森の中を散歩すると
生きている森、屍へ向かう森の様子が解ります。ゆとりのある頃に学んだLANDSCAPE。
自分の気持ちが森へと向かっていて、
間伐を行われない森がどんどん光を求める赤松や杉が細く高く成長し、やがて光を失った森が
新しい命を育む事が出来なくなっていく実態を目にしました。
それは災害や崩落へとつながる危険もはらんでいます。
昨日訪れた数カ所の別荘地でも場所により開発されて以来手を入れられた場所、放置されてきた場所の違いで住む場所としての安全性や価値が変化していました。
仕事に追われ忘れていた森との対話は、これからも長く仕事を続けていくために、今一番自分たちに必要な事だと実感しています。
新澤一平さんに竣工写真を撮影していただきました。
ゆっくりとした連休を過ごし、人生の在り方を考え直したり欲しい場所と欲しいものを考えたら極めてシンプルで「健康」「家族」「こころのゆとり」
見定めて今日からスタートです。
「にわのわの家」竣工し無事に引き渡しもおわり寂しくなっています。。また新しい出会いも再会もありゆっくりと進めていきます。
広丘郵便局にある歌碑に家に関する短歌があり前から気になっていました。
「家作りものものしさを煉さびて 蚕飼に暮らし世の移りかも」時代と共に業が変わり食が変わり住まいも伴って変わり、最近の20代はマンションか建売か割り切っているそうでそれもまた世の流れと考えれば自然の事。
ただ私たちは、住まいは何時の時代になっても心に寄り添い、たとえ家主が病に伏しても支えてくれる場所であればと考えていきます。
高山村のワイナリーハウスさん
竣工しました。