長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所

ブログ BLOG

Aug 17, 2017

生活すること

古い家屋を解体し新築した時に
今まで出会えなかった景色に出会い感激される事がよくあります。
暮らして来た場所の素晴らしさを再発見し地域への愛着も増していく
家だけでなく、庭とランドスケープと調和しやがて風景となっていく建築をつくりたい。
Studio aulaの名前の意図でもあり
予算が少なくても木々を植え、愛でる気持ちを大切にして欲しいと思っています。
私たちには
長野県のどこにいても向かえ入れようと意図すれば日常的に手に入る四季折々の風景が近くにあります。
景色の移り変わりを感じて過ごすこと
家を建てる主題と考えています。

続:キッチンの話

動線がキッチンで交差することを避けたい時
料理に拘りのある場合

独立したキッチンを要望されることも多くあります。
またくつろぎを優先させたいとしたら
キッチンは少しクローズさせて動線が交差しない位置に配置し
リビングを庭や眺望を考えて配置します。
使い勝手だけでなく、景色や庭を楽しむことや今までと違うゆっくりとした空間や時間は
日常に翻弄されるいろいろな気持ちを落ち着かせてくれます。

Aug 16, 2017

手元を隠すキッチン

機能性を重視した既製品のキッチンを使う時には壁を立ち上げて手元を隠します。
その場合、レンジフード側の壁は天井まで立ち上げる事も多い

仕事をしながら家事を完璧にすることは
なかなか難しいのでお掃除のしやすさを
考えたキッチンです。

繭玉の家






伊那のくるむ家

Aug 16, 2017

キッチンの形

リビング入りでキッチンを空間の象徴として配置
持っている食器や調理器具もオブジェの様に見せています。

個性的でありステンレスの天板は一枚の無垢のステンレス

あれもこれもとなりがちですが
良い空間は潔さから成り立つものですね。

Aug 15, 2017

キッチンから入る事2

こちらもキッチンから入ります。
クライアントの共通点はものに向き合う姿勢が素晴らしいことです。

気に入ったもの、よく吟味してひとつひとつの物を選択し持っているものが少なくぶれることはない。
何よりリビング空間への入り方、見え方を時間をかけて徹底して試行錯誤しました。
また土地を購入した時からこの栗の大木を暮らしながら見ていたいという
意図があり逆にキッチンは見せないためにどうするのかを考えた結果です。
物にあふれた生活が当たり前の世代(団塊の世代)は物を主導で考えてしまいます。
購入したもの=人生そのものという少し前の時代。
に対し
キッチンを研ぎ澄ましあえて見せる選択が出来る=ミニマムで暮らすクライアントには家が出来てからの暮らしぶりや
掃除の行き届いた空間やセルフメンテナンスなどその徹底した姿勢にはいつも教えられています。
お盆休みがとれたので実家の片付けをしています。
母は82になり70代までは捨てないでと意固地になり喧嘩ばかりでしたが
今ではもう自分の体調や食事の事で精いっぱいで整理しても断捨離にも何も言わなくなりました。
それにしても車庫から物置から家から小屋裏収納、樹木からどれだけ捨てれば良いのか
と気が遠くなります。
先月塩尻の素敵な映画館東座で観た「人生フルーツ」という映画の主人公夫婦から感じたこと、
古民家に残された思い出たちと向き合う家族との出会いを通し
この溢れてしまった「ものたち」=ごみ問題 
もの=そのひとの心
と今更ながら感じる様になり
私たちのクライアントにはつくり手が見え、意図が感じられる道具や家具と暮らして欲しいと強く思います。
そして大量生産とは違う過程で創られた道具や家具と暮らすことで
作り手の「こころ」を持った空間が生まれていくのだと改めて感じています。
そして大量生産、大量消費世代の
我が家もまた整理整頓しつつ「もの」と向き合っています。

Aug 14, 2017

キッチンの形

オープンキッチンでキッチン入りの家
美しいディティールで構成されたキッチンがあればこそ成り立つ
そして既製品に飽き足らすこだわる人のキッチンの形
ミニマムに暮らす
物とうまく付き合う事のできる30代の家です。






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