長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
ブログ
BLOG
建替えた方が早い何度もそんな声を聞き、私たちも確かにそう考えました。築90年の家は、古い木材を転用され幾度も改築を繰り返された跡があり2階は木の建具で畳も古く使われていない状態が長く構造的にもかなりの補強が必要でした。
そこに暮らし始めた20代の夫婦残すのか新築かでも何となく残したいけれど・・こうした相談から始まった物語は安曇野のこの地区の多くの子供が育まれた場所という歴史や女性でありながら戦前から手に職業を持ち歩いてきた先人の思いの伝わる手記の発見や手紙など今の時代にあってももっと強く生きていこうと力をもらえた仕事になりました。
古い納屋や外トイレ下屋などの減築と新しい構造をつくり基礎と柱を古い躯体と繫ぎ二重構造にし下屋に守られた通し間が記憶をつなぎます。
土地の使い方や庭との関係周囲の風景が変わっても新しい場所は出来ても残り続ける場所があるということの意味を深く強く感じています。
お施主さん、そして工務店さんには粘り強く関わっていただけたことに感謝の言葉しかありません。そして見たことはないけれど、力を与えてくれたかつての建て主さんにありがとうと言いたい気持ちです。
2015年竣工した塩尻のコートハウス
庭の草木も育ち良い季節になったので新澤 一平さんに外観写真を撮影して頂きました。
撮影中に近所の年配の方が手押し車でお散歩
毎日、菖蒲の花が楽しみで見に来られているそうです。
嬉しいお話でした。
木工事中 松本市のコートハウスです。漸く天井断熱材の吹込みが完了し床貼りがはじまっています。
こちらも進んで来ました!
これまでにない建築、取り組みで地域と繋がるスペースにするべく多くの人の知恵を生かしていきます!
若者よ いつもありがとう!
伊那市でメンテナンス。
木の建具は反ったり、伸び縮みを繰り返すのでメンテナンスは欠かせません。
築5年経過して嬉しいニュースもありました。ともあれ、使い易さが戻りほっとしました。