安曇野市で設計を進めていました「EPISODE-M」が工事契約を完了し来週、解体より着工することになりました。
農家住宅だった畑や納屋、池や庭もある約築70年ほどの住宅の最初の相談は「改修」か「新築」か?からはじまりました。
新築で考えた場合には
解体費用にもお金もかかり新築にした場合には恐らく総2階で25坪前後の床面積の家になるだろうと思いました。
しかし、今の住まい方を見てみると広縁の廻った通し間を夏の間は客間やトレーニングルーム、図書室として使っていて古いものと付き合っていけそうな
若いお施主さんということもあり大規模改修の方向性を提案しました。
もちろん安全を確保する為に、LDKは基礎を打ち直し耐震補強も万全に行います。広縁と水回りも同様に基礎と耐震壁を補強し通し間は内装はそのままで
基礎補強を行い現在の建築基準法に添った住宅へ改修する事にしました。
また使われていなかった2階も耐震補強を行い、間取りを変えて断熱材を入れます。
古い建具や手洗いなどを再活用することでコストを抑え古いものと新しいものが共存する形でまとまりました。
大規模改修は思いがけず時間も費用もかかることもありますが、またひとつひとつ現場で職人さんと解決しながら進めて行きたいと思います。