長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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毎年何回か塩尻市特定非営利法人 春の小川さんから通信が届きます。
2018年竣工した建て替えたグループホーム「こぶなの家」
2020年竣工した作業所「ちゅーりっぷ」を設計監理させていただいた
ありがたいご縁。
読み進めると建物を活用している様子が伝わってほっとします。
通信のA3両面に綴られた理事長はじめ所長や世話人さん達の思いの中に
感謝とありがとうという言葉が本当に沢山出て来ます。
理事長の好きな言葉「分別の寛容は仁愛なり」つい不寛容になりがちな今日この頃
心にとどめて行きたい言葉
そして
現代的な言葉でエシカルを調べると
「お互いさま」「もったいない」「おてんとうさまが見ている」の精神に近いのではないか。
との見解これも心にとめていきますね。
2018年 冬 あっという間に5年
宮田村の現場打合せでした。木工事が進んで来ました。
回廊からのフレームの連続と
切り抜いた屋根と回廊のトップライトが特徴です。
拘りはUA値0.30の断熱性能と
SORAヒーターを設置した一次エネルギー消費量
計算値でBEI60以下の数字で
エネルギー使用量も抑えられる平屋の住まいです。
既存宅地や既存建物などストックを活用する時代です。
また建築基準法やエネルギー問題に対応する事が大切な時代になりました。
ストックの活用では
昭和時代に多用されたブロック塀の劣化が社会問題となり
耐用年数を超えた擁壁も大きなリスクと隣り合わせです。
今でこそコンクリート強度は
耐用年数を50年と考えてFCを設定しますが
昭和時代の擁壁では長期許容応力や設計基準強度を指定する以前に
鉄筋や凍結震度に至る擁壁のL型基礎も存在しないことも多々あります。
最近多くの時間を費やしている事は
性能評価に至るまで基礎や構造を入力しながら
どこへ負荷がかかるのか地耐力と基礎底盤のモーメントの関係
基礎配筋の合理的な配置や強度を
自分の目で確かめながらの設計です。
数字は正直な部分とそれだけでは測れない部分があり
数字を読み解きながらお互いの経験値から多くの議論を繰り返し
(むしろほとんどの議論が構造について)
諸条件より深く考えていくようにすると
生活の至る所に数字が表れることが
とても楽しくなってきました。
例えば高速道路の微分から導かれた曲線の走行しやすさと美しさを兼ねた解析
ゼロに近くなるけどゼロにはならないデカルトの考えの偉大さに
今更ながらはまってしまいました。
それにしても一般のコンクリート強度は約50年~というのに
石積の力強さ職人の技には計り知れない価値があるように感じます。
(基礎下には柱状改良工事を施工しました)
写真は関係ないですが
露天風呂が出来ました。
原村です。
ご実家で昭和から使われていた別荘を30代の施主がすまいとするリノベーション計画
解体前のお祓いを執り行いました。
euphoniumという楽器 知らなかったのですがアニメの主人公もいる程ブラバンでは人気が高い楽器
(saxhorn basse)
初めてお会いしてから今までの変化が素晴らしく
創り上げる事へのポジティブなエネルギーは
音楽も建築も場所も同じ
今日から部分解体です。
こちらは既存宅地を生かす計画です。
雨がやんで解体が始まりました。
長く住まいとされていた場所で
ご家族がゆっくりと暮らしを楽しむ住まいに建替えです。
利便性も良く本線から細い道に入り静かな場所で暮らしやすく
アスベスト調査の結果無事に未検出となり
解体工事が一気に進み今週で更地になりそうです。
山ノ内町の現場 2棟目も木工事が完成し塗装工事中
明後日キッチン施工と木建の取り付け
偶然どちらも女性です。
繊細でもあり逞しくもありそして経験を積んだ安心感の中にいます。
姿勢を見習いたいなと日々感じ
いよいよ来週には消防検査と完了検査です。
そして週末は宮田村へ
寒暖の差が激しく長野県の広さを感じる日々
豪雪地帯からここへ来ると既に梅が満開でほっとしますね。
木工事中です。
トップライトからの間接光がとても楽しみな現場
私たちのテーマでもある光
トリプルガラス樹脂サッシ大開口はどっしりと重く大工さんも取付に苦労されていました(若いからOK)
値上げと土地探しなど先が見えない情勢の中でも
人は成し遂げるために知恵を絞って進み強くそしてやり遂げて行く
その姿を見ると人は創る時強い、そして柔軟で何があっても明るく笑って行こうと
女性の職人さんや施主さんから力をもらっている気がします。
解体工事も法律が変わりなかなか進みません。
そして見積もりが続き右往左往してしまいますが施主さんに負けないように力強く
腰を据えて進みます。