長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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松本市の「うちにわ そとにわ」はペンダントMAYUHANA(TOYO ITO)他の照明器具はLEDを光源とした照明としています。
LEDの利点は既に認知されていますが、高寿命、省電力消費と発熱が小さく室内環境に影響をあまり与えないことなどです。その一方で光の広がりの少なさと色温度の乏しさで空間としての楽しさや演出が不足しがちと今までは言われていました。
しかし着工時の春に選んだ照明器具は殆んどが品番が変ってしまうほどLEDは日夜進化して完成直前になり再度、さまざまなカタログを見直した所、シームレスラインのLEDが発売されていました。
このチューブ状のLEDのコンセプトは「末端まで光る」というもの。
選択の巾の広さはサイズが300ミリから1500ミリまで、空間の居住性を決定(これが感じる部分としてとても大切)ずける色温度が選択できるという点が利点で5400ケルビンから2800ケルビンまで5色あることです。更に調光型も屋外型もある上に光の広がり方も選べるという優れものでした。
5400ケルビンー殆んど蛍光灯色
2800ケルビンー白熱色
空間によって様々な光が選択出来ることは光の演出を考える上で重要、そこでこのシームレス管を土間とリビング建具の上に間接照明として使う事にしました。
→吉田の手がある部分です。
ちなみに吉田は慎重派、強化ガラスの寸法を自ら計測中です。万が一の地震の際に建物の揺れと追従し、割れが防げるようガラスが横にスライドする為の収まりを検討している姿です。
夕べ塩尻市のえんぱーくで「景観ネットワーク」のイベントに参加させていただきました。農作物と景観という塩尻らしい切り口で塩尻産ワインとお持ちよりの料理を頂きながらの会話は地元ならではの昔話と文化や農作物にまで話が及び他業種の人たちの中で久しぶりに和み楽しい夜を過ごしました。
塩尻のワインと農業景観という切り口はありそうでなかったこと。しかし市街化調整区域が多くの面積を占める塩尻市にとっては大切なテーマであります。子供の頃実家では葡萄を作っていました。それは食べるための葡萄でナイアガラやコンコードなど甘みの強い品種でしたが選外品になった葡萄はワイン醸造へと廻されて行きました。その為に当時のワインは今の塩尻のワインとは異なり品質も味もフランス、イタリアといったワインの生産国のものとは比べ物にならない物でした。
それから農業が生産高を重視し産業化していった事により葡萄棚がどの畑からも外され高原野菜のレタスやキャベツへと作物は変化し塩尻の農業景観も変化を遂げたと同時に一年に数回収穫できるレタス農家は以前と比べ物にならないほど豊かになっていきました。
塩尻産のワインは今世界的にも品質を認められるまでに成長を遂げ、それに伴い農村風景も変化してきています。一概に景観と言っても心情にある景観はいつも小さな頃の記憶で季節と共に田の色が変化を遂げるものでした。現在作付けを行わない田は葡萄棚へと産業の流れと共に変って来たことを嘆いてばかりでも、今までの時代も必ずしも変化しなかった訳ではありません。
産業と共にまた地球温暖化に対応すべく農業景観も変化を遂げていくことも又必要なことであるのです。
夕べ久しぶりに飲んだワインと塩尻市洗馬で醸造された生酒は創って来られた方の話を聞きながら頂いたということもあるのですが格別の味がしました。行けるぞ塩尻ワイン!文化も同時に育っていくよう応援しています。
雑草ツアー 「かわいいモノと困ったモノの境界線」
普段撮っている写真を見ると雑草は何処にでも写っていて最近境界線が微妙にずれてきていると
感じていました。
空き家、限界集落、お年寄りの畑、そして土手でも車が通れたはずなのに雑草に支配されている
場所も増えてきた気がしませんか?
人間の生活が変わりそして雑草の境界線も変わってきています。
でも時に雑草は迷惑なだけではなく一本ずつを眺めると実にかわいいモノでもあるんです。
そんな気持ちを表現しました。音楽で八田智幸さんの協力を頂きました。
午前中見積もり調整で打ち合わせの後午後はえんぱーく。
視察中の設計者の柳沢さんとコンペ審査委員長の山本理顕さんに遭遇しました。