長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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京都へ出かけて来ました。
いつか行ってみたいと数年前から考えて居た藤井 厚二「聴竹居」が目的の旅
行きたい旅リストで最後まで消えなかった場所です。
旧友が近くに「侍庵」もあるからと予約のハガキを出してくれ
何とも贅沢な一日を過ごしました。
「聴竹居」写真は撮影可でしたがSNS掲載不可のため
夕暮れの虎屋さんの写真

軽々しく書くことが出来ない素晴らしい建築であり場所
のため旅行記はまたお正月休みにでも書こうと思います。
建築の旅の途中
内藤 廣氏設計の虎屋と鳩居堂 思いがけず友人宅の近隣の住宅と建築中の大学まで
内藤建築は京都で存在感を増していました。
普遍的であり「普通」であることしかし著書にあるようにどこに行ってもひとが集い喜び整然として
その意味を改めて考えて来ました。

長野市の北、山之内町で二棟目の上棟
隣の開けた敷地には先月まで使われなくなった家屋がありました。
解体され修景という相乗効果が生まれました。
創ることは大きなポジティブなエネルギーであり
周辺も変化していく大きな力を持つのが建築です。
外的な部分と内的な部分が交差し前に進み結果としてまちづくりに繋がる
そんな景色を目の前にしています。

週末はイエルカさんに逢いに南信州中川村へ行きました。
リニア建設の影響で狭い山間の道路はトラックが行き
本来の素朴さや自然との境界が壊されて行く過程を目の前に見る切なさ
その中でも若い世代は経済優先の生き方からはなれ
調和を求め移住して
強く前を見ていると聞きました。
政治は△でも人は◎ それが今の日本
希望が湧いてきます。

プラハ出身のイエルカさんの戦争への言葉
そしてこみ上げる哀愁と故郷への思いを目の前にし
軽々しく戦争を語る自分を省みます。
今週も普通に仕事をし日常を送ることが出来る事
本当にありがたい事です。
暦の通りに先週は冷え込む日もあり庭のヤマモミジの葉が一度に落ちて
晩秋が過ぎて行きました。
25日に松本市景観賞の発表がありました。
景観賞は建築の力よりも施主の景観への理解 緑への愛着があって
それに応えた庭の三楽さんと庭蒼さんの為にも頂いた賞です。
そして
新興市街地庄内にあって歩く人や隣家への配慮を欠かさず作庭を計画当初から
考えてくれた施主
緑に寄り添い主題として庭を創る意思で来てくれた施主
私たちはただ恵まれたこの縁に感謝しこれからも景観や環境と共にあることを
心において日々を積み重ねて参ります。
「庭と暮らす家」 最優秀景観賞 三楽

「爽爽のコートハウス」 奨励賞 庭蒼

先週はまず20日「咲く家」松本市でOPENHOUSE
21日に引渡し
そして24日「無相の家」松本市で引渡し
山ノ内町、宮田村で
現場打合せと上棟に向けた打ち合わせ
東京へマンション現場確認
来春着工の設計打ち合わせ
東御市で現場打合せ
22日には 【第1回 JIA長野建築賞 2022】の現地審査がありました。
審査員 内藤 廣氏 JIA関係者
そして歓待くださった八王子神社の平林さんご夫妻に心から感謝申し上げます。
昨日無事に11月の引き渡しが出来て
怒涛の11月を何とか乗り切りほっとしています。
3棟ともに
土地探し、予算削減やウッドショックなどあって
3年から4年の長い期間のおつきあい
地鎮祭からでも約1年
みなさんの明るさと強さで本当に良い家が建ちました。
また工務店さん職人さんに心から感謝申し上げます。
ネコ騒動で本当に右往左往して皆さんに心配をかけ
打ち合わせの日程変更まで
大事件があった月でもありました。
平和な日常に戻れたこと本当にありがとうございました。

出会いから約2年
実家の杉を伐採し運搬、根羽村へ運び家の中心に据えました。
江戸時代に植えられて枝打ちされたりされなかったりの大きな杉
そのまま焚き付けにという話もありましたが人の手のかかった木を家に使う事で
いつも見守ってくれる
この安心感と喜びは永遠に続きます。
農転を経て地鎮祭をしてから約1年
造成工事、水道取り出しなどもあり時間がかかりましたが足場が外れました。
施主さんの笑顔
そして希望に満ちた凛々しい顔
それを見ることができる喜び

小笠原建築さん
そして職人さん
丁寧に時間をかけてくれた外壁の仕上げ
施主さんとても気に入ってくれてます!
ありがとうございます。

話は違いますが
様々な外的要因で家づくりが厳しい時代
色々な方向へ彷徨いながら
というご相談が最近の傾向としてあります。
どんな時代でも施主力があればきっと乗り越えて行けます。
決断力と腹をくくる覚悟。
そして臨機応変に変わっていく姿勢
物に執着する時代でもないという楽観論
共通する解は決まって単純なことかもしれないですね。
ご相談に来てくださったご家族が
良い家で暮らせますよう
