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先週は上棟式、現場打合せ、事務所でもZOOMでも設計打ち合わせ
朝も夜も涼しくなりましたが
日中はまだまだ暑く現場でも事務所でも水をたくさん飲みながら進んでいます。
光の中に
今はコロナもあり世界中が靄に包まれた様に前に進む一歩を踏み出しにくさを感じる日々。
しかし時間は流れていく、そして私たちは知恵を絞りできる限りの気持ちを込めて日常を過ごしていくことしか出来ません。
5年前ふとしたことがきっかけて塩尻の商店街の中、古い事務所を個人で借り
資金を出しリノベーションをしました。
何かに背中を押されたような若しくはストックを生かし受け継いでいくという社会的な使命感からの
思い込みが強かったと思います。
この計画は先が見えない、借り手も解らないそして資金も使う中で不安で一杯でした。
そんな時東京から帰省したばかりの若い青年から相談がありました。
ピアノを思いっきり弾ける場所が欲しいという話です。
この時まちの中に一件の空き家がありそこを使えたらと漠然と話を進めていましたが、
空き家の事で様々な問題もあり結局それは立ち消えとなりました。
その後は空き家は人の思いが介在し叶わないことも多くいろいろと経験させていただき
リノベーションやまちづくりを程ほどの距離感で考えるようになりました。
オフィスは有難いことに今も若いアニメーターが借りてまちに開いてくれています。
昨年のこと
あの時の青年から森の中でピアノを弾く家を建てたいと相談が来たのです。
これは5年間の出来事を肯定されたかのような本当に嬉しい事でした。
考え直してみますと腹をくくり進めて行こうと思ったリノベーションがきっかけで
自分たちは様々な出来事に遭遇しそこには独立してから経験したことのない
一個人として複雑な人の苦しさや熱い思いがダイレクトに投げかけられる状況があり
「共に」という今の事務所のフィロソフィーへと繋がっていきました。