Mar 02, 2020
エディットピアフを讃えて
ホールでSIGERU KAWAIのピアノを弾くことを夢見ていた私は少しだけがっかりしています。
仕事の合間に趣味とはいえどずっと練習してきた半年間
仕事の合間に趣味とはいえどずっと練習してきた半年間
少しだけこころが折れそうになりました。
多くの子供たち、プロの皆さん、日々精進してきた舞台が消えたり
あるいは突然事態が変わる事に大きな戸惑いを持つ人や
もっともっとショックが大きい人が日本中にいます。
弾いていた曲は「エディットピアフを讃えて」
フランスの歌手「エディットピアフ」は貧しく生まれながら
フランスの歌手「エディットピアフ」は貧しく生まれながら
生まれ持ったその才能を開花させ国民的シャンソン歌手の道を歩いていました。
突然亡くなった時には皆が落胆し国葬が営まれフランスでは大きなニュースとなり
劇作家のジャンコクトーはショックのあまり亡くなってしまうほど。
シャネルも下層社会の生まれで半生が映画化されていますが
エディットピアフはその比ではない苦労を幼少期から重ねています。
当時のフランスは階層社会の落差があまりに大きく
映画化された映像では彼女の人生が落胆と少しの希望、壮絶な心の葛藤が描かれていました。
今も残る数少ない彼女のシャンソン「愛の賛歌」を聞く時
心が震え、その才能を讃えた作曲家プーランクの心情を表現しようと
かなり入れ込みました。
真剣に取り組む事は何であれ
その過程でこうした人生に触れ
これが醍醐味だろうかと密かに満足しています。
また毎日少しずつでも続ける事で大人になっても成長が解る事ってなかなかありませんが
できない事がある日突然出来たりして自分を肯定する様になる。
そんな部分が続けられる要因の様です。