Apr 22, 2021
SHISHI-IWA-HOUSE
穀雨 葦はじめて生ず
建築旅行ができないので近場の軽井沢で建築家 坂 茂が設計したししいわハウスへ
建築は眺めることも良いけれど用途に合わせて滞在して改めてその意図を味わえると思ったのが
13年前友人がプロデュ―スしたコンサートに誘われに訪れた八ヶ岳音楽堂での3時間の出来事でした。
それから滞在する場所には滞在し味わうべき場所では味わって建築を体感することが楽しみになりました。
ししいわハウスではプライベートな個室の他に3部屋単位で構成されたキッチンがあり更に10部屋で使うリビングの様なラウンジがあり
この日は私たちだけの単独滞在だったので全ての空間を自由に行き来してゆっくり滞在しつつ建築を充分体感し何とも贅沢な一日でした。
やはり平日休みが嬉しい。
有機的なデザインが機能的に実現した建築
敷地内の樹木を生かしそれを避けて建築を構成したため曲線の様な線で構成されているので
見えている梁は微妙に角度があり一つとして同じではないのです。
段ボールを挟みこんだ構造用合板の梁が意匠的に生かされ曲線の内側がリビングで外の様な内として大開口を設け
て視覚的にも開放感もありました。
近接した敷地にレストランを含む2棟目さらに来年には建築家西沢立衛が設計した3棟目ができるとのことで
またその建築に出来たら滞在することを目標に仕事頑張ります。
本当に楽しみです。
曲線のような直線で構成されている。
周囲を歩くと様々な時代のVILLAもあり建築を楽しめる場所です。
その中で観光地軽井沢の悲哀を感じる建築を発見。
建築家 隈研吾設計のイタリアンレストランが昨年OPEN予定でほぼ竣工していますが
結局まだOPENすることなくまるで廃墟のような佇まい。
屋根の石は浅間石らしいのですが
今の事態が収束し無事にOPENした時には訪れてみたいものです。
2021.4.13 軽井沢