長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所

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Oct 28, 2021

先月引渡しをした安曇野市の住宅「un terzo」で庭工事完了です。

 

 

広い敷地 農地と住まいの曖昧な境界をどう柔らかく切り離しながら風景をつないでいくかを考えました。

仕事と暮らしの境界に建築に続く壁を設けたことで緑の背景となり視覚的にも倉庫やハウスを

意識せず空を垣間見ることが叶いました。

また壁の外部では砂利を敷くことで農業用車両の通路と住宅のエントランスが分かれています。

曖昧な境界ですが、地面のパターンが変わるだけでひとの意識で境界は変化していくもの

短時間の滞在でしたが砂利を避けながら作業車を運転してくれる祖父の姿に出会い実感してきました。

ついでの立ち寄りで内から見ることはできませんでしたが

竣工写真の際にお伺いすることが本当に楽しみ。

 

庭:三楽(松本市)さんありがとうございます。

Sep 06, 2021

引渡し2年後

諏訪市の家です。
今年新しい家族が増えました。

初めて会った頃、赤ちゃんだった子はおしゃべりをしたことがなかったのですが今では5歳
すっかり子供らしく
色々と興味も沢山あり色々なことも教えてくれてそれがとてもとても可愛くてびっくり(やんちゃな男子)

そしてひまわりと夏を代表する花木のサルスベリや家庭菜園がある庭先で
きゅうりをぼりぼり食べているその男子((笑))は

トマトは苦手らしくたわわにあったのに要らないという返事。

庭にはお父さんの趣味の古いバイクいじり実際乗れるように整備されていました!さすがです。
(そういえば秘密の場所に部品用で数十台あると聞きびっくりしていた事を思い出しました)

 

60年前まで郵便局で使われていたバイク 実際にエンジン掛けてもらいました!

 


小さいころそういえばこういう遊びもしました。

キューピーが植えられていました。

 

お外のデッキでおしゃべり、飲食はせず

短い時間で幸せな気持ちを頂いて来ました!

Aug 24, 2021

エントランス前庭

 

長いアプローチ
エントランスには自然な形の小端立て。

 

Aug 23, 2021

処暑 綿のはなしべ開く

引渡しから1年半経過した松本市の欅紅葉の家で
COJI NAKAOさんに竣工写真を撮影して頂きました。

土地は40坪で床面積も25坪です。

空間をスキップさせ本棚を機能的に介入させたことで

広がりのある住まいとなりました。

 

Aug 02, 2021

大暑 末候 大雨(たいう)ときどき降る

先週は

竣工写真の撮影で昨年 引渡しをした住まいに伺いました。

いずれも庭を竣工後に整えた住まいの中にいると草をむしり水をやり生活の中に

庭との暮らしが住まいの風景として日常に馴染んでいるのが見え良い時間を過ごすことができました。

ご協力いただき本当にありがとうございました。

私たちは庭と建築の足元から遠景のつながりとランドスケープを創っていきたいと考えています。

そして
一番大切なことは大地と自然な要件の中でなるべく負荷をかけない庭

そのため外構は最初から計画していきたいと思っています。

最近の大雨の時も一度地面を掘りほぐし粘性土を水捌けのよい土に置き換えることや

芝生や大木の根っこの吸水性があれば屋根からの雨水も敷地内に吸水して行っていました。

また樹種や樹木とは一期一会の出会いのようなものという意識でいます。

その場として成り立つに相応しい樹種と出会うこと
植える際の気配りや表と裏の見極める眼力

先日の庭は

そして何といってもここまでやって頂いたことに感動したと

三楽さんへの言葉をもらったことでやはり確信しました。

視点や所作のルールと結界は独特の世界観であり京都で小川治兵衛により作庭された近代日本庭園を見た時に

とりわけ7代目の無鄰菴の見立てを聞いた時

そして桂離宮で庭の手入れのお手伝いの機会に恵まれた際に

まるで宝石の様に庭の小石や蒸した苔の落葉の扱い方

地下足袋の歩き方道具の動かし方

所作を体感し作庭の世界の深さを心から感じたことを思い出します。

今思えば何と貴重な機会だったんでしょう。

植栽の時期は住まいが落ち着いてから

必要な場所に光と影の存在としての樹木

一期一会を逃さないために

そして長いおつきあいをしていく為にも

良い庭師さんと共に進んでいきたいと思っています。

日曜日は実施設計の打ち合わせ

見積もり依頼が続きます。

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