Nov 05, 2021
Nov 05, 2021
Jul 12, 2021
花の咲くようなラウンジチェア
ホテルオークラ建替え直前に居てもたってもいられず
意を決して訪れた時の写真です。
開業は1962年
何といっても建築家 谷口吉郎の手がけた和洋が調和するロビーは素晴らしく
新しいThe Okura Tokyoに建て替えられた際も
照明「オークラ・ランターン」はじめ麻の葉文の窓枠やラウンジチェアも含め
建築家 谷口吉生がチームに加わり可能な限りオリジナルを踏襲したと聞きます。
私たちはまだ訪れたことがないので
コロナ終息後に東京へ行く日を楽しみにしています!
外観の三ツ矢式建築は当時外務省勤務だった方の設計案を採用されていました。
当時の高さ制限に添って表は6階 裏は10階
高層階もなく見上げにすべて見ることができるスケールは時代のゆとりを感じます。
May 31, 2021
昨年引渡しをしました「林家(りんか)」が長野県建築文化賞住宅部門優秀賞を頂き
表彰式に参加させていただきました。
この難しい時期に表彰式を開催くださった長野県建築士会と
施主さんはじめ関わって頂きました皆様に深く感謝申し上げます。
その後で長野県立美術館へ訪れました。
この日は偶然が重なり行きの姨捨SAでは偶然知り合いの工務店さんと出会い
そして長野県立美術館を堪能し帰路に向かうその時に
美術館の出口から出てきた一人の男性と視線が合いました。
5秒ほどお互いに意味が解らず固まっていて漸くご挨拶。
何とそこでばったり会ったのは13年前に建てて頂き
つい先日数年ぶりにメンテのお話しに伺った私たちの施主さんだったのです。
思わず「縁があるとはこういう事なんですね!」と叫んでいました。
そして在任当時このプロジェクトを担当されたとのことでワークショップに参加されていました。
ほんの少し言葉を交わしたのですが、元の美術館に敬意を込めて建築されていた場所に新しい建築を配置せず
元の建物の場所を風景として残し東山魁夷館とは透明感のあるブリッジで繋いでいるという大切な意図を聞くことができました。
信濃美術館は林 昌二氏(1928-2011)(日建設計在任当時)の設計で1966年から3年前まで開館していました。
当時の建物は善光寺への軸を強く意識されていて
新しい建物でもその軸の方向の開放性と求心性が感じられるのはその意図が引き継がれていたことを読み取れ
また新しい感動を覚えます。
谷口さんの建築は時代を経ても美しい
東山魁夷館
延床面積 約2,000m²
構造 鉄筋コンクリート造
設計(1990年) 谷口建築設計研究所
May 20, 2021
写真:2013.8.11 振り返ると
何といっても今まで体感した宿で感動を覚えた場所は建築家村野藤吾の珠玉箱根プリンス、そして
長野県では建築家清家清による 野尻湖のELBOSCOでした。
残念ながらELBOSCOは設備不備の関係で長期休業中です。
もう一度訪れこの自然と融合する感覚を再度体感したいと強く願っています。
特徴は畝に添ったランドスケープから考え出された部屋の配置にありました。
森の合間からどこの部屋からでも野尻湖を垣間見ることができます。
そしてメゾネットで構成された空間の巧み
扉を開け螺旋階段の天井には柔らかな光が落ちて
階上に上がると窓の先に鮮やかな緑
そして演出するかの様な落ち着いたトーンで構成され時代を感ずる家具の置かれたメインベットルーム
設計者の意図を読み込み大切にして改修されたことが
強く伝わる空間でした。
2013.8.11
開業当時の家具
清家清さんが丹精込めたであろうことが伝わる家具
その良さはわかる人には伝わっていると思います。
食事が忘れられません。
今の時代、このような厚みのあるホテルに新しく出会うことは難しいのですが
良き時代のかつてのプリンスホテルの財産が日本全国に存在しています。
今は名を変え改修を施されていても
その土地へのアプローチと建築の構成、建築への思いは私たちに強く刺激と閃きを与えてくれます。
Apr 26, 2021
穀雨 次候 霜やんで苗出(い)ず
お隣の方が高齢になったので息子さんと暮らすため引っ越しますとご挨拶にみえました。
15年も住んでいると時間の経過と共に生活も変わり
同じでいるものは何もないと改めて実感します。
時代の変化と共に私たちも変わらなきゃならない、変えなくちゃいけないことが大いにありますね。
そんな中でも着工現場が進み、基礎も完了した現場もあって今日からクレーンで棟上げ
そして2か月前にご連絡を頂いたはじめてのご相談にお越しいただき
嬉しい1週間でした。
4月29日から5月5日まで連休になりますがメールは通常通り対応させていただきますので
よろしくお願いいたします。
堀辰雄も夏を過ごしたスミスさんの山荘
住まいの原点とも言える
その場に存在するもので造られた山荘は
細い丸太で小屋組が組まれ外壁は木の皮で風雨にさらされながらも
色々な家族を守って来た。
ふと今の地球への負荷のある暮らしに思いを巡らせた。
2021,4.13 軽井沢スミスさんの山荘