長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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1年前は本当にたいへんな事態に(予算の件)
中古住宅をリノベーション予定
耐震診断を行い構造を0.7まであげるとしたら
解体し新築した方が確実でした。
その間ずっとお付き合いさせて頂きましたが
いろいろが感慨深いです。
当初の計画ではとっくに暮らしはじめているはずでした。
今となっては良い思い出ですが、予算と夢のバランスを確かめながら
現実的に進めていくことが大切だということも含め本当に
良い勉強になりました。
とにかく新築を決めてから二人がコスト削減をとことんまでする覚悟が凄かったと思います。
しかしそうした中でもデッキ工事と庭工事も含め外と繋がる
花水木の木に向けてコーナー窓を配置し
自然体で良い家になりました。
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草屋根の家
小笠原建築大工さんが黙々と仕事をしてくれています。
材料に拘り丁寧で長く暮らすことを考えていく
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見えなくなる部分
基礎配筋検査を行いました。
施主本人が若いほど長期スパンでその家を考えなくてはならないと思う。小さな10万円の積み重ねの差が10年後の安全を左右する。予算削減で苦労するけれど基礎削減は施主の要望でも余程でない限りお断りです。
基礎にしても構造にしても素材にしても30代なら今から50年は耐久性を維持しながら
メンテをし改修しても住み続けられる家が理想で人件費や鉄筋もコンクリートも10年前に比べかなりコストアップ厳しい時代にあって見えない構造のクオリティが
その家のコストを大きく左右するのも事実です。
逆スラブ鉄筋ピッチ連続性補強筋床下暖房が増え床下空間の空気の流れが暖房効率には不可欠ですが構造強度の基本である基礎立ち上がりと鉄筋の連続性を疎かに出来ないというのが私達の現在の結論です。
笠木の立ち上がり信頼できる板金屋さんにいつもお願いしている理由は器用さに安心感が
職人さんの少しずつの努力小さな技の積み重ねがあってはじめて良い家になります。
設計期間は7か月から1年
工期は7か月~8か月頂いている理由でもあります。
プロジェクト「光跡(ひかりあと)」既存解体始まりました。構想から5年~2022年竣工予定